●「OPECの減産と今後の影響」 ~③白金~
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白金は生産量の約7割を南アフリカが占めており
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白金は生産量の約7割を南アフリカが占めており
生産国が限られている為、
南アフリカの生産量が価格に大きな影響を与えます。
南アフリカでは、2015年原油輸入価格はランド建てで678ランドでしたが、
南アフリカでは、2015年原油輸入価格はランド建てで678ランドでしたが、
年初の20ドル台から原油価格が50ドルを超えてもさらに上昇していることから、
今年10月時点で735ランドと前年比で原油輸入価格は約10%上昇しております。
原油輸入価格の上昇は消耗品費やあらゆる物資の値上がりにつながり、
原油輸入価格の上昇は消耗品費やあらゆる物資の値上がりにつながり、
白金生産のコストアップにつながります。
さらに、今年は2年に1度の労使交渉の時期であり
黒人労働組合、鉱山労働者・建設組合連合(AMCU)は
約50%の賃上げを要求しており、交渉は難航しておりますが、
10~20%の賃上げ決着しそうです。
GFMS(ゴールド・フィールズ・ミネラル・サービス社)は、
2015年の白金生産コストをドル建て換算価格で
944ドル/オンスと発表していますので、
10月12日現在の白金価格945ドル/オンスは
生産コストぎりぎりのラインになります。
昨年のGFMS社の白金生産コストに原油の輸入コストアップと、
昨年のGFMS社の白金生産コストに原油の輸入コストアップと、
今年の労使交渉による人件費10%以上上昇を加味すると、
今年の白金生産コスト上昇は避けられず1000ドル以下は実質、
生産コストを下回っていることになり、減産につながる可能性があります。
(アルフィックス日報)