●小さな泡で大きな未来へ
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大きな可能性を秘めているウルトラファインバブル・テクノロジー。
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大きな可能性を秘めているウルトラファインバブル・テクノロジー。
ウルトラファインバブルとは数千万分の1メートルの極小の気泡のことです。
通常の気泡は急速に水中を上昇し、短時間で破裂するのに対し、
ウルトラファインバブルでは、気泡体積が微細であるため上昇速度が遅く、
長い時間水中に滞在し続けることができ、
最大6ヶ月水中で留まることが確認されております。
この特性を利用した開発が注目されており、食品をはじめ、
化粧品、薬品、医療、半導体や植物育成など、
幅広い分野での応用が始まっております。
西日本高速道路のサービスエリアでは、
西日本高速道路のサービスエリアでは、
ウルトラファインバブル水でトイレの洗浄を行っています。
泡特有の「はじける」という性質を利用しており、
微小な泡が汚れの付着面の隙間に入り込み、
はじけることで汚れがとれやすくなります。
他にも、養殖魚を酸素の含んだバブル水で飼育したところ、
通常の1.5倍サイズに成長し、
成魚に成る期間が短縮されたたと実証されたそうです。
また、医療の現場では、殺菌力を持つオゾンを使ったバブル水が
注目を集めており、感染症の治療に使われております。
傷の繁殖した細菌には、塗り薬が細部にまで届きにくいことが
治療の壁になっていましたが、
オゾンを微小な泡にして傷の隅々にまで送り込み、
細菌に接触させると、はじけて殺菌できる様になっています。
さらに、世界的な脅威となっているエボラウイルスに対する効果も
実証されております。
このように、気体の種類を変えることでウルトラファインバブル水の活用は
無限の可能性を秘めていると言えそうです。
現在、このウルトラファインバブル・テクノロジーの分野で、
現在、このウルトラファインバブル・テクノロジーの分野で、
日本が最先端を走っており、
その技術を携えて海外展開を考えているのですが、
なかなか思うように進んでいないのが現状です。
それは、このウルトラファインバブルの市場を日本に独占されることを
他国が懸念しているからです。
このような課題が山積していますので、
なかなかこの市場が大きくならないのです。
調査会社のベンチャーラボによりますと、
調査会社のベンチャーラボによりますと、
この市場は2030年には12兆6700億円に成長する
(2010年は1260億円規模)との試算も出ており、
これから拡大していくことは目に見えています。
ここは日本政府がトップセールスで世界と交渉し、
このウルトラファインバブルを開発した技術者の努力が
バブル(水の泡)とならぬように実らせてあげるべきではないでしょうか。
(アルフィックス日報)